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河川被害に思う物流の混乱

近年、地球温暖化の影響か、気候変動が極端となり想定を超えた被害が日本各地を襲っています。今年の西日本豪雨や大阪に上陸した台風21号は記憶に新しくところです。改めまして、被災された方には心からお見舞い申し上げます。

 

極端な気候と河川被害

さて、テレビ映像の中で、河川に大量の流木が流れ、それを橋脚が堰きとめ、そこから河川の氾濫、浸水を見ることがあります。そうした災害が発生したときは自治体や自衛隊、ボランティアなど大量の人的資源が投入されます。

                     ※国土交通省 九州地方整備局資料より

川の流れと物の流れ

そんな時ふと思うのが、私達の物流と言う業務です。物流とはその名の通り、上流から消費者に至るまでが川の流れのように、あたかもシームレスに清々と物が流れることを使命としています。そして物流は普段、経費削減や効率化のもと、バッファー(余裕)を極力削ったぎりぎりの運営が続けられています。

 

物流の氾濫(混乱)!!

ですから、メーカーの長期のライン停止や、サプライヤーの供給能力の不足継続等、様々な停滞の発生が、あたかも川の氾濫のように、上流から下流まで全ての流れの周辺にまでトラブルが連鎖発生します。
トラブルの発生した当該ラインや、サプライヤーのみに被害が発生するわけではなく、メーカーの組立て製造ライン脇に大量に部品が滞留、空容器が回らず不足し、不足の部品を補うための別のサプライヤーへの発注でトラック輸送が発生。そして新たな半製品が山と積み上がり、それら過剰となった在庫を一時的に捌くための倉庫が必要となり、新たな物流導線も必要となります。
その結果、普段は必要のないはずの、倉庫やトラック、そして何より人的資源が大量に投入されることとなります。

 

混乱を最小限にとどめるために

メーカーはそのような事態にどう対処すればよいのでしょうか。普段取り引きのない物流事業者や運送会社に助けを求めるでしょうが、結果はどうなんでしょう。小さな企業では余力はありませんし、大手物流会社は大手ですから他に優先すべき主要得意先があります。最優先事項で対応してはくれません。
そこで、こうした混乱を最小限にとどめるために、メーカーとしてやるべきことは4つあります。

1.メーカーの元請として数多く経験を踏んでいる物流事業者・運送業者を見つけておくこと

2.普段から常に協力企業を大切にし、ネットワークの拡充や情報収集を心がけること

3.倉庫1坪・トラック1台でもいいから、常日頃からの付き合いがあること

4.担当者からトップ(特にトップ層)までのあらゆる階層の個人携帯電話番号を入手しておくこと

以上、参考になれば幸いです。

筆者紹介:営業部 丸山真一

谷口運送は9月末で決算を迎えます。お客様の繁忙もありとても忙しい一年だったと感じています。
また、ブログでも書きましたが、極端な気象の一年でもあり先日まで酷暑だと嘆いていたのが、お彼岸前後から急に晩秋のような気候となり、また今日は30℃を超えるそうです。
皆様も体調の維持に気を付けてください。

 

 

 

 

 

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