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《§4 企業の物流戦略》第4回【自動車メーカー&サプライヤー目線で物流を考える~時代の変化を見据えた長期的戦略~】


§4 企業の物流戦略 


 こんにちは、谷口運送の小林です。全4回でお伝えしてきましたBlogは今回で最終回になります。これまでを振り返りますと、第1回目は企業での物流のポジションと現状について、第2回目は物流のビジネス環境の変遷について、そして第3回目は第4期、Logistics 4.0がもたらすイノベーションについて述べて参りました。最終回の第4回目は、企業が如何に物流戦略を差別化していくべきかについて述べたいと思います。

初回のBlogではAmazonやIKEA、ニトリ等、企業内で経営戦略上物流(ロジスティクス)を非常に重要視して革新的なサプライチェーンを構築して、優れた業績を上げ続けていると述べました。彼らは企業内で物流(ロジスティクス)に対する明確な定義化と、且つロジスティクスのプロを適所に配置することで、物流お仕組みを変え、サプライチェーンに革命(イノベーション)を起こしたイノベーターだったのです。

第3回目で述べた通り、Logistics4.0により、物流プロセスの省人化・標準化は加速していくでしょう。
そして、完全自動運転やUBERなどに代表されるオープンプラットフォームといった画期的なソリューションビジネスが物流の業界にも大きなインパクトと変化をもたらすと思います。

《Logistics 4.0がもたらすイノベーション》第3回【自動車メーカー&サプライヤー目線で物流を考える~時代の変化を見据えた長期的戦略~

その変化を見据え、敏感に反応し、必要なアクションを起こしていくことが、これからのビジネスに於いて勝ち残っていく重要な要素になるのではないでしょうか。

自動車メーカーや部品サプライヤーは2020年代には完全自動運転の実用化が進むと予想されています。
これはもう遠い未来では有りません。彼らは真剣に来るべき未来に取り組みを始めているのです。

その取り組みの過程で、サプライチェーン全体を統合管理する物流(ロジスティクス)の重要性は更に増してきます。
言い換えれば、企業として物流を「メリットをもたらす仕組み」として戦略的に捉え直す時期が既に始まっているのです。

嘗て「アセット」「ノンアセット」の3PLという言葉が物流業界やメーカーの間で多く使われることが有りました。技術のイノベーションが進みビジネスがスリム化していく過程で、荷主企業にとっては物流機能をアセットするメリットは無くなってくると思います。
つまり、外部アセット(物流業者)をパートナーに持った方が自社にとって効率的で且つ、競争力(同業他社との差別化)の源になると、我々物流業者も考えているのです。

従って、これからの物流業者は荷主企業のサプライチェーンの中の「メリットをもたらす仕組み」として、パートナーシップを構築していくことになるでしょう。

 

用語集

「アセット3PL」…アセット(アセットベース型)とは「資産」という意味があり、業者自身が輸送手段や、倉庫、情報システムなどの資産を保有して物流サービスを提供するサードパーティロジスティクス事業者のこと。

「ノンアセット3PL」・・・アセットに対して、輸送手段や、倉庫などの資産を持たず、知識(ノリッジ)であるノウハウだけを提供し、フォワーダーとして他業者を利用するのが、ノンアセット型(ノリッジベース型)となります。

 

筆者紹介:営業部 小林

  今年も残り少なくなってきましたが、皆様来年の手帳の準備は済まされてますでしょうか?僕は毎年「ほぼにち手帳」カズンを使い続けています。もう来年で6冊目。使い勝手の良さは今まで使ってきた手帳の中で抜群です。単なる手帳としてではなく、アイデアノートとして使ったり、絵を描いたりと使い方に制限を設けない様にしています。たまに過去の年のほぼ日手帳を見直して、当時の事を思い返したりなんかもしてます。。。

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